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安倍日语演讲视频【安倍致辞日语版】

时间:2021-10-17 10:19:59 浏览次数:

日中第三国市場協力フォーラム 安倍総理スピーチ

 尊敬する李克強(り?こくきょう)国務院総理、そして御列席の皆様、日中第三国市場協力フォーラムの開催に当たり御挨拶を申し上げます。

 日本と中国は、1,000年以上の長い間、お互いに影響を与え合ってきました。5世紀、日本に、初めての文字である漢字がもたらされました。6世紀に伝来した仏教は、日本人の考え方に大きな影響を与えています。そして8世紀に遣隋使(けんずいし)?遣唐使を通じて、中国の社会制度や、都市のつくり方を学びました。中国は、長きにわたり、日本のお手本でした。

 今も、日本の高校生は、日本の国語として、漢文、すなわち中国の古典を勉強しています。御来場の皆様にも、学生時代大変苦しい思いをした方がたくさんおられるのではないかと思います。でも、漢文の奥深さは日本語を豊かにしており、私自身、今でも漢文から学ぶことは多いと感じています。

 19世紀になると、日本人が西洋の技術を取り入れ、中国が作った漢字を使って、西洋の思想を翻訳しました。哲学、経済など、その時につくられた新しい単語は、中国に逆輸入され、今でも、中国語として使われています。

 1980年代、中国に、いち早く支援を始めたのが日本です。日本の政府と企業が投資を行い、中国の皆さんと共に近代化を進めてきました。現在の発展した中国を見ることができるのは、日本人としての誇りでもあります。

 そして今、発展した中国と日本が、ついに、共に世界に貢献する時代がやってきました。

 今日、その歴史の転換点となる現場に、李総理、そして皆様と共に参加できることを、大変うれしく感じています。

 日中協力の主役は企業です。本日、この人民大会堂には、日中の企業幹部など1,000人を超える皆様が集まっています。正に歴史に残る盛大な会と言えるでしょう。今回、ここにお集まりいただいた日中両国企業や関係機関の間で、50件を超える協力文書が締結されました。インフラや物流、さらにヘルスケア、金融など、新たな可能性が期待される分野ばかりであります。今日が、正に新しい日中関係の幕開けとなります。

 私たちがいるアジアは、世界の成長の中心です。アジアでは、2030年までに毎年1.7兆ドルのインフラ需要が生まれるとされています。これに対して、実際の投資は、9,000億ドルにすぎません。しかも、多種多様なアジアは、ビジネス環境も多種多様です。現地の慣行や国際的ルールを身に付け、現地の消費者が求める品質とコストに対応し、現地の働き手と共に無理なくプロジェクトを進める。企業は、どの場面でも、様々な課題に直面します。こうした膨大な需要に、そして多様な課題に、一国の企業だけで挑むことは、簡単なことではありません。

 ここにお集まりの企業の皆様は、それぞれ、優れた能力をお持ちです。両国の企業が競争するだけではなく、その力を組み合わせて協調することで、需要と課題の両方に応える可能性を高めていくことができます。例えば、電力インフラの分野です。多くの国が大規模な投資を必要としており、日中の企業が激しく競い合ってきました。しかし、最近は、両国企業が、技術力、価格競争力、ネットワークなど、それぞれの強みを持ち寄って、協力してプロジェクトを進める例も現れています。先ほどその成功例をパネルで企業の皆様から説明していただきました。今後、質の高い電力インフラの整備が進むことで、現地の発展に大きく貢献していくことでしょう。

 このような協力を進めるには、共通の考え方、すなわち土台が必要であることも忘れてはならないと思います。インフラ投資において、開放性、透明性、経済性、対象国の財政健全性といった国際スタンダードに沿ってプロジェクトをつくることが重要であります。

 例えば、タイはEEC(東部経済回廊)という地域開発プロジェクトを進めています。本日、日中とタイの企業が、EECにおけるスマートシティを開発するプロジェクトを始動しました。ここでは、誰もが使える共通インフラを構築し、国際企業に広く入居を呼びかける計画です。これは、開放性と透明性を確保しています。

 1999年、カザフスタンで、製油所近代化プロジェクトがスタートしました。当初は、日本の資金で日本企業が手掛けており、2006年の引渡しから現在まで、12年もの間、順調に稼動している質の高いインフラとなりました。2009年からの第2期は、中国政府がサポートし、リーマンショック後の苦しい時期にリスクマネーを供給し、カザフスタンを助けました。そして、2011年に始まった第3期では、日中両国が手を組み、最強のチームで挑みました。両国の政府系金融機関と民間金融機関もファイナンス面で支援をし、インフラの経済性と財政健全性を確保した成功例となりました。

 このカザフスタンの成功は、今後、世界に羽ばたきます。日本企業はこの体験を基に、世界の日中の企業が、この体験を基に、世界の持続的な発展に貢献していくことでしょう。

 このような国際スタンダードに沿ったプロジェクトは、費用対効果が高く、また、持続可能性も高い事業になります。このような良い評判が得られることで、その国で、あるいは別の国で、更なる協力や投資の機会が得られることになります。また、アジア開発銀行などの国際金融機関や、民間の投資家も、協力しやすくなります。これは、日本や中国の企業にとっても、また協力を受ける第三国にとっても、望ましいことであります。

 日中企業が、国際スタンダードにのっとり、ビジネスとして持続可能なプロジェクトを進め、各国のお手本となることは可能です。日本と中国で、その手助けをできればと考えています。中国政府も、質の高いインフラ、開放性や透明性といった国際スタンダードについて発言されていると聞いており、大変心強く思っています。

 最初に、中国発祥の漢字を使って、日本で発明された言葉が、その後、中国で使われている例をお話ししました。実はこうした言葉は、日本と中国だけで使われているわけではありません。例えばベトナムで、こういった単語が使われています。それはつまり、19世紀から日中第三国協力は行われていたということではないでしょうか。

 この動きは、政府が強制したものではなく、当時の国際スタンダードだった漢字と西洋文化が融合する形で、自然に起きたものです。

 本日のフォーラムは、出発点です。日中が協力して国際スタンダードに合致し、第三国の利益にもなるウィン?ウィン?ウィンのプロジェクトを形成していこうではありませんか。日本政府としても、中国政府と共に力強く後押ししていく所存です。

 本日お集まりの日中企業の皆様が、フォーラムでの議論を通じて、更なるビジネスの創出につなげていただくことを期待してやみません。そして世界の経済発展で、日中が共に大きな貢献をしていく。そうした成功例を次々とつくっていくことを期待いたしまして、私のスピーチとさせていただきたいと思います。ありがとうございました。

 日中平和友好条約締結40周年記念レセプション 安倍総理挨拶

 平成30年10月25日

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 李克強(り?こくきょう)国務院総理、李小林(り?しょうりん)中国人民対外友好協会会長、御列席の皆様、日中平和友好条約の締結40周年という記念すべき年を、中国の皆様と共に、心からお祝いしたいと思います。

 今からちょうど40年前、中国の国家指導者として戦後初めて日本を訪問された鄧小平(とう?しょうへい)副総理と、福田赳夫(たけお)総理との間で、日中平和友好条約が締結されました。私の父、安倍晋太郎も、当時、官房長官として、この交渉を支えました。

 この条約には、日中関係の礎となる、重要な原則が定められています。

 恒久的な平和友好関係を発展させる。すべての紛争を平和的手段により解決する。覇権を求めない。

 以来、これらの諸原則は、日中関係を導く羅針盤となってきました。私は、李総理と共に手を携え、この大きな羅針盤を頼りに、日中友好の船をできるだけ遠くへ進めていきたいと思います。

 本日、私は、李総理の御招待により、日本の総理として7年ぶりとなる中国への公式訪問を開始します。今回の訪問が、40年前の条約に込められた先人たちの日中両国の平和と繁栄、友好への誓いに改めて思いを致し、今後の新たな日中関係を切り拓く契機となることを期待しています。

 本日は、日中双方から、条約の締結に携わられた当時の関係者、そしてその後の日中関係の発展に様々な立場から御尽力された数多くの方々にお越しいただいています。この機会に、皆様の多大な御功績に対し、改めて深い敬意を表します。

 40年前、批准書の交換を終えた鄧小平副総理は、日本で新幹線に試乗し、当時最先端のカラーテレビ工場、製鉄所、自動車工場を視察されました。新幹線の中で感想を聞かれた鄧小平副総理は、「これこそ我々が求めている速さだ」、「今回の訪日で近代化とは何かが分かった」と述べられました。そして中国に帰国されてから僅か2か月後、かの有名な中国共産党第11期三中全会が開かれます。改革開放の始まりです。

 つい先ほど、私は李総理と共に、この40年の日中両国の歩みを回顧する写真を見ました。日中友好病院や宝山製鉄所の第一高炉など、日中協力の下で中国の近代化を支える重要な施設が次々と建設されていく様子がうかがえました。

 鄧小平氏の唱えた改革開放の下で、世界を驚かす大きな発展を遂げた中国。写真から、その熱気を感じることができました。

 この過程で、日本はODA(政府開発援助)や民間の投資を通じ、中国と共に歩み続けてきました。このことをうれしく思います。今や、中国は、世界第2位の経済大国へと発展し、日本の対中ODAは、その歴史的使命を終えました。今日、日本と中国は、アジアのみならず世界全体の経済発展に欠くことのできない役割を果たしています。世界がかつてないほどつながり合い、一国だけで解決のできない問題が増える中、日中両国が世界の平和と繁栄のために共に貢献する、そうした時代が来ていると思います。

 明日の李克強総理、そして習近平国家主席との会談では、こうした新たな時代にふさわしい、新たな次元の日中協力の在り方について、大所高所から胸襟を開いて議論したいと思います。

 この40年間の日中関係を支えてきたもの、そして、これからの日中関係を支えていくものは、国民同士の絆(きずな)です。うれしいことに、今年の国慶節(こっけいせつ)に、中国人の方々が最も訪れたい場所として選んだのは日本でした。最新の世論調査で、日本に良い印象を持つ中国人の方々の割合が大幅にアップしています。相互理解を増進する上で何より重要なのは、直接足を運び自らの目でありのままの姿を見ることではないでしょうか。

 両国の未来を担うのは青少年です。私は青少年の交流を力強く後押ししていきます。青少年交流に長年尽力された李克強総理からも、新たな交流の枠組み作りに賛同いただいています。私自身も明日、李総理の母校である北京大学を訪れ、学生の皆さんと交流することを大変楽しみにしておりますし、学生の皆さんから質問を受けることも予定しているわけであります。わくわくしながら、どきどきもしているところであります。

 今、両国が進む航路の先には、協力の大海原が大きく広がっています。今回の訪中を通じ、皆さん、力を合わせて、日中友好の船を前へ前へと進めていこうではありませんか。

 最後に、改めて日中平和友好条約締結40周年をお祝いし、日中の友好協力のますますの発展、御列席の皆様の御健勝、御多幸を心から祈念いたしまして、私の御挨拶とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。